妊活中の夫婦にとって、いつ、どれくらいの頻度で仲良し(セックス)すると妊娠しやすいのかを知ることはとても大切です。

仲良しの頻度やタイミングによって妊娠率が変わってくるからです。

特に排卵などのタイミングを見計らって仲良しをすることで妊娠の確率が上がります。この場合、確率の高い日に仲良しするために排卵日を前もって予測する必要があります。

以下に、いつ、どれくらいの頻度で仲良しすると妊娠しやすくなるのかについて解説します。また、排卵日を予測する方法と、実際に妊娠できた性交のタイミングも示します。

どれくらいのペースでセックスすると妊娠しやすいのか

赤ちゃんを授かりたい夫婦は、少なくとも3日に1回以上の頻度でセックスをするのが理想ですつまり、1週間あたり2~3回以上性交渉をすると妊娠しやすくなります。

排卵後の卵子の寿命は12~24時間程度です。一方、男性の精子の寿命は通常3~5日程度であるといわれています。

月に1回の排卵のとき、タイミングよく精子と出会うことができれば妊娠することができます。

このとき、精子の寿命のほうが卵子の寿命より長いため、排卵が起こるより前に精子が子宮の中に入って待っている状態のほうが、精子と卵子が出会える確率は高くなります。

精子の寿命より短い間隔でセックスをしていれば、常に生きている精子が女性の体内に存在することになります。いつ排卵が起こってもいいように常に精子がスタンバイしているような状態ですから、精子と卵子が出会える確率が高くなり、妊娠しやすくなります。

精子の寿命は通常3~5日です。このことから、3日に1回(1週間に2~3回)以上の頻度でセックスをすれば、妊娠の確率が高くなります。

実際の平均的な夫婦生活の回数は週1回未満

妊娠を目指す夫婦は、3日に1回以上の頻度で性交渉をするのが理想的です。しかし実際には、平均的な夫婦のセックスの回数は週1回にも満たないといわれています。

イギリスのコンドームメーカーが世界各国のセックスの頻度を調べた調査があります。それによると、日本人の夫婦のセックスの平均回数は世界最下位で、1年に45回という数字でした。これは1か月あたり3.75回、1週間あたり0.87回という頻度です。

つまり、多くの夫婦は週1回にも満たない頻度でしかセックスをしていないことになります。子供を望む妊活中の夫婦にとって、この回数は少なすぎます。妊娠する確率を上げるためには、もっと回数を増やす必要があります。

性行為の頻度と子供を授かる確率の関係

セックスの頻度と子供を授かる確率(生児獲得率)の関係を調べたデータがあります。以下にその結果を示します。

  • 毎日性交した場合;25%
  • 1日おき(2日に1回)に性交した場合;22%
  • 1週間に1回性交した場合;10%

(出典;Allen J. Wilcox et al., New England Journal of Medicine vol.333 no.23 pp.1517-1521, 1995

このように、赤ちゃんを授かれる確率は、1週間に1回のみの場合は低く、連日あるいは1日おきの場合と比べて半分以下となってしまいます。

あまり頻回にセックスすると、精子の濃度が下がって妊娠しにくくなるのではと勘違いしている人もいるかもしれませんが、それは間違いです。上記のように、セックスの頻度が上がるほど赤ちゃんができる確率は上がります。

むしろ禁欲期間が長すぎると精子が古くなり、質が下がってしまいます。一方で禁欲期間が短いと、新しい精子がどんどん作られます。新しく作られた精子は新鮮で質がよいため、妊娠しやすくなります。

このことから、妊活中の夫婦はできるだけ性交の頻度を増やす必要があるといえます。

妊娠しやすい日を狙ってセックスすると効率が良い

妊娠を目指す夫婦は少なくとも週に2~3回以上の頻度で性行為をするのが理想です。しかし、多くの夫婦が週1回未満しかセックスしていないのが現状です。

週2~3回の頻度を続けるというのはなかなか難しいです。仕事などで疲れていたり、旦那さんの協力が得られなかったりして、頻回にできないという夫婦も多いと思います。

そういう場合は、排卵日を予測し、妊娠しやすい日を狙って性行為をする(タイミングをとる)と効率がいいです。

どのタイミングでセックスをすると妊娠しやすくなるのかを以下に説明します。

妊娠する可能性があるのは、排卵の5日前~排卵日の計6日間

妊娠を望む19~39歳の女性に対して、いつ性交をして妊娠したかを調査したデータがあります。この調査によると、妊娠にいたった人の多くは、排卵の5日前~排卵日当日までの6日間に性交をしていました。

以下に、性交をした日と妊娠率との関係をグラフで示します。

(出典;Allen J. Wilcox et al., Human Reproduction vol.17 no.5  pp.1399-1403, 2002)

いずれの年齢でも、排卵の6日以上前や排卵の翌日以降は妊娠率が0に近くなっています。このことから、妊娠の可能性があるのは排卵の5日前~排卵当日までの6日の間に性交をした場合であることがわかります。

精子の寿命は長くても5日程なので、排卵の6日以上前のタイミングで性交渉をしても排卵日まで生き残っている精子はほぼいません。このため、排卵の6日以上前のタイミングでエッチをしても妊娠の可能性はほとんどありません。

また、排卵後の卵子の寿命は12~24時間程なので、排卵後1日経ってしまうと卵子は受精能力を失います。このため、排卵日の翌日のタイミングでエッチをしても妊娠の可能性はありません。

妊娠するためには、排卵5日前~排卵日の6日の間に性交渉のタイミングをとる必要があります。

この6日間にできるだけ多く性交渉のタイミングをとると妊娠の確率が上がります。6日間連続でなくても構いませんが、できればこの期間に2~3回以上は性交渉のタイミングをとるのが理想的です。

排卵6日以上前や排卵翌日以降のセックスは無意味なのか

上記の通り、妊娠の可能性があるのは、排卵5日前~排卵日の6日間です。この期間に1回もエッチをしなければ妊娠のチャンスはありません。

しかし、この6日間以外の日にセックスをしても意味がないというわけではありません。排卵6日以上前や排卵後にセックスをするメリットもあります。

男性の精子は、禁欲期間が短いと新しいものがどんどん作られるため、精子の質が上がります。しかし、禁欲期間が長すぎると古くなり、質が下がってしまいます。

排卵6日以上前にもセックスをしたうえで、排卵5日前~排卵日にも性交渉のタイミングをとると、禁欲期間が短くなり精子の質が上がります。

また、排卵後にセックスをすることで、子宮内膜が着床しやすい状態になるといわれています。

以上のことから、妊娠しやすい性交渉のタイミングの取り方は、「排卵5日前~排卵日の間に2~3回以上したうえで、排卵6日以上前と排卵後にもそれぞれ1回以上」であると考えられます。

次回の生理予定日から逆算して排卵日を予測する

妊娠しやすい日がいつなのかを知るためには排卵日を予測する必要があります。そこで、排卵日を予測する方法について説明します。

通常、生理開始日の14日前付近に排卵が起こると考えられています。したがって、「次の生理開始予定日 - 14日」という計算で排卵日を予測することができます。

例えば、「生理周期が毎回規則的に28日」である場合をグラフで示します。

この場合、排卵は生理周期の14日目付近(図のピンクで示したところ)に起こると予測できます。このことから、妊娠可能性のある日は生理周期9~14日(図の赤色で示したところ)となります。

しかし、この方法は、生理周期が規則的で安定している人にしかあてはまりません。生理不順の人は、次回生理開始予定日が予測できないため、排卵日を予測することができません。

また、生理周期が安定している人でも、そのときの体調などにより排卵日が変わる可能性もあります。私の場合は、生理周期が短い時で28日、長い時では42日とかなり幅があるため、この方法は使えませんでした。

病院で超音波検査をしてもらう

婦人科の病院に通い、超音波検査で排卵の予測をする方法があります。卵巣の状態を確認し、卵子を包む卵胞の大きさを計測することで、おおよその排卵日を予測できます。

以下は、婦人科の診察室の様子です。

内診台と呼ばれる婦人科専用の診察台に乗って検査を受けます。

以下は、超音波検査の画像です。

この画像から卵胞の大きさを測り、排卵日を予測します。

この方法だと、生理周期が安定していなくても排卵日を予測することができます。しかし、病院を頻回に受診する必要があり、受診の手間がかかります。

以下に、私が実際に妊娠することができた周期の基礎体温表と性交のタイミングを示します。

このときは、10日、12日、14日、16日に婦人科を受診し超音波検査を行いました。排卵日は15日であると予測でき、16日は排卵済みであることを確認しています。

表の〇印のタイミングで性交をし、妊娠することができました。しかし、残念ながらその後流産になりました。このときの年齢は31歳でした。

排卵検査薬で排卵日を予測する

排卵前になるとLHというホルモンが大量に分泌されます。これを専門用語でLHサージといいます。通常、LHサージの約36時間後に排卵が起こります。

排卵検査薬は、尿中に出てくるLHサージを検出します。つまり、排卵検査薬で反応が出ると、その36時間後に排卵が起こると予測できます。自宅で検査ができるため、婦人科受診の手間が省けます。

排卵検査薬は、日本製のものを処方せんの調剤を行っているドラッグストアや調剤薬局で直接購入する方法と、海外製のものをインターネット通販で購入する方法があります。

以下は、薬局などで直接購入する日本製のものです。

検査スティックに尿をかけると線が出ます。その線の本数によって排卵日がわかります。

排卵検査薬を使用する際には注意点があります。それは、通常の妊娠検査薬は排卵の36時間前からしか反応が出ないということです。

妊娠可能な期間は排卵5日前~排卵日の6日間です。しかし、排卵5日前~2日半前くらいの間は、妊娠可能であるにもかかわらず排卵検査薬は反応しません。これでは妊娠可能な期間のうちの半分以上を無駄にしてしまう可能性があります。

通常の排卵検査薬を使う場合は、反応が出る前にも性交のタイミングをとるようにしましょう。また、海外製の排卵検査薬の中には排卵5日前から反応がでるタイプのものもあります。早期に排卵を予測できるためおすすめです。

以下は、排卵5日前から反応がでるタイプの排卵検査薬です。

検査スティックに尿をかけ、それをタッチパネル式の検査器に挿入します。妊娠しやすい排卵5日前~排卵日の6日間がわかります。

以下に、私が実際に排卵検査薬を使用し妊娠できた周期の基礎体温表と性交のタイミングを示します。

排卵36時間前に反応するタイプの検査薬を用い、16日に反応がでました。反応が出る前にもタイミングをとっていました。〇印のタイミングで夫婦生活を持ち、第1子を妊娠、出産することができました。このときの年齢は32歳でした。

まとめ

赤ちゃんを授かりたい夫婦は、少なくとも3日に1回(1週間あたり2~3回)以上の頻度で性交をするのが理想です。

しかし実際には、平均的な夫婦のセックスの回数は週1回にも満たないといわれています、仕事などで疲れていたり、旦那さんの協力が得られなかったりして、頻回にできないという夫婦も多いと思います。

そういう場合は、排卵日を予測し、妊娠しやすい日を狙ってタイミングをとると効率がいいです。

妊娠しやすいタイミングの取り方は、「排卵5日前~排卵日の間に2~3回以上したうえで、排卵6日以上前と排卵後にもそれぞれ1回以上」です。

排卵日を予測するには、「次回の生理予定日から逆算する方法」「婦人科の病院で超音波検査をしてもらう方法」「排卵検査薬を使用する方法」などがあります。

これらの方法から排卵日を予測し、妊娠しやすい時期にタイミングをとることで妊娠しやすくなります。